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Text File  |  1995-08-15  |  8KB  |  183 lines
  1.  
  2.                          ＜ VIEWP.EXP  操作法 ＞
  3.  
  4. 　このツールは、ポリゴンデータをワイヤーフレーム（線画）で表示し、マウスを
  5. 使って視覚的にデータの確認，"camera"データの決定をするための支援ツールです。
  6. 　出力データとして、EASTRAYの .RAYファイル用の "camera", "display" データが
  7. 出力されます。
  8.  
  9.  
  10. ●入力ファイルについて
  11.  
  12. 　対象データは、MONOLITH形式のポリゴンデータです(*1)。それ以外のファイルを
  13. 指定すると「入力エラー」となります。また、「EASTRAYのRAY形式の一部」である
  14. "obj ["や"<",">;"といったRAYファイルの記述が含まれる場合もエラーとなるので
  15. 注意してください。
  16.  
  17.   データの指定には、他のツールと同様に直接指定する方法とファイルセレクタを利用
  18. する方法の２つがあります。起動時にファイル名を指定しない場合はファイルセレクタ
  19. を使用してファイル選択する事になります。ファイル選択は指定するファイル名の上で
  20. マウス左クリックし、ファイル名が反転表示させます。別なファイル名に変更したい
  21. 場合は、そのまま別なファイル名を左クリックすれば、今度はそのファイル名が反転
  22. 表示されます。
  23.   ドライブの変更は、[《],[》]ボタンで選択した後ドライブ名のボタンをマウス左
  24. クリックすることで行います。
  25.  
  26.   この時、起動時の入力ファイル名にワイルドカードを利用することによって、表示
  27. するファイル名を制限する事が出来ます。例えばポリゴンデータのファイル名を".POL"
  28. という拡張子に統一していた場合、起動時にファイル名として"*.POL"を指定しておく
  29. 事によってポリゴンデータのファイル（とディレクトリ）だけ表示する事ができます。
  30.   ただし、"D:\POLYGON"のようにディレクトリ名やドライブ名を含む事はできないの
  31. で注意してください(ちょっと手抜き ^^;)。
  32.  
  33. ※なお、TOWNSの環境では概ねそうであるように、CD-ROMドライブは"Ｑ"ドライブに
  34. 固定されていると見なして処理します。他のドライブに割当してる方はご注意下さい。
  35.  
  36. 　ファイルが選択できたら「Ｎew」または「Ａdd」ボタンを左クリックします。
  37. 　ファイルセレクタが表示されている状態で、「Ｅxit」ボタンを左クリックすると
  38. このプログラムは終了します。
  39. 　「Ｎew」がクリックされた場合は、それまでのデータはリセットされて選択された
  40. データが「新規データ」として読み込まれます。一方「Ａdd」がクリックされた場合
  41. は、それまでのデータに「追加データ」として読み込まれます。
  42.  
  43.   *1  MONOLITH形式については、PTOOLに添付の"POLYGON.DOC"またはEASTRAYに添付
  44.       の"RAY_FORM.DOC"中のポリゴンについての説明部分を参照ください。
  45.  
  46. ●画面表示について
  47.  
  48. 　指定されたファイルからデータを読み込み正常終了すると、次にデータの表示画面に
  49. 切り替わります。（大きなデータだと、このデータ読み込みと表示までにある程度時間
  50. がかかります）
  51.  
  52. 　この表示画面の画面モードには以下の４種類があります。
  53. 　     ┏━━━━━┯━━━━━━━━━━━━━━━━┓
  54. 　     ┃画面モード│  画面上方に表示されるタイトル  ┃
  55.    ┏━╋━━━━━┿━━━━━━━━━━━━━━━━┫
  56. 　 ┃１┃   固定　 │         ［Ｆｉｘ　］           ┃
  57. 　 ┠─╂─────┼────────────────┨
  58. 　 ┃２┃   回転　 │         ［Ｒｏｔ．］           ┃
  59. 　 ┠─╂─────┼────────────────┨
  60. 　 ┃３┃   移動　 │         ［Ｍｏｖｅ］           ┃
  61. 　 ┠─╂─────┼────────────────┨
  62. 　 ┃４┃拡大・縮小│         ［Ｚｏｏｍ］           ┃
  63.    ┗━┻━━━━━┷━━━━━━━━━━━━━━━━┛
  64.  
  65.   表示形式には２通りあります。一つは、最初に表示される時のような「ワイヤー
  66. フレーム」で、もう一つはそのポリゴンデータの座標Ｘ，Ｙ，Ｚの最大最小値により
  67. 構成される「バウンディングＢＯＸ」です（これは回転,移動,拡大・縮小操作を行う
  68. 時に表示される）。
  69. 　バウンディングＢＯＸで表示される時は、その基準点（座標値Ｘ，Ｙ，Ｚが最小）
  70. からの３辺が、マゼンタ（Ｘ軸），シアン（Ｙ軸），イエロー（Ｚ軸）の各色で表示
  71. されます。ＢＯＸの回転はこの３辺を目安にすると良いでしょう。
  72.   また、「ワイヤーフレーム」表示にはさらにモードが２通りあります。一つは全部
  73. のポリゴンを表示する（BackON）モードで、もう一つは裏向きポリゴン(*2)は非表示
  74. とする（BackOFF）モードです。
  75.  
  76.   各タイトルは、[BackON]モードの時はグリーンで、[BackOFF]モードの時はイエロー
  77. で表示されます。
  78.  
  79. 　最初は、画面モードは固定モード, 初期状態のcameraデータで、ポリゴンデータ
  80. がワイヤーフレームモデル（BackONモード）表示されています。
  81.   表示は、起動時にオプションで指定されたサイズでディスプレイの真ん中辺りの
  82. 青枠内にされます。
  83.  
  84.   *2  ポリゴンには一般的に表裏の向きがある。詳しくはPTOOLに添付の"POLYGON.DOC"
  85.       またはEASTRAYに添付の"RAY_FORM.DOC"のポリゴンについての説明部分を参照
  86.       のこと。
  87.  
  88.  
  89. ●操作法
  90.  
  91. １．画面モードの変更
  92.  
  93. 　固定モードでは、マウスを動かしても表示画面は動きません。
  94. 　この状態で、マウス左クリックすると「メニュー１」が、右クリックすると「メ
  95. ニュー２」が画面中央付近に表示されます。これらのメニューは幾つかのボタンに
  96. よって構成されています。各ボタンはそれぞれある機能が割り当てられています。
  97. また、「メニュー２」は画面モードに関係なくマウス右クリックで表示されます。
  98.  
  99. 　基本動作として、ボタンをマウス左クリックする事でその機能が有効になります。
  100. また、マウス右クリックで表示されているメニューが消えます。
  101.  
  102.  
  103.  ・メニュー１  （画面固定モードの時のみ）
  104.    ~~~~~~~~~~
  105.                        Ｅ（Exit）      ：終了確認画面に移る．
  106. 　┌─┬─┬─┐
  107. 　│Ｅ│Ｒ│Ｂ│       Ｒ（Reset view）：ビューイングデータをファイルの
  108. 　└─┴─┴─┘                         読み込み直後の状態にリセットする．
  109.                                          
  110.                        Ｂ（Back mode） ：BackON/BackOFFモードの切り換え．
  111.                                          を行う．
  112.                                          このボタンをクリックすると下の
  113.                                          ようにさらにボタンが表示される．
  114.  
  115.     （Ｂボタンをクリックした時）
  116. 　┌─┬─┬────┐
  117. 　│Ｅ│Ｒ│BackON  │   BackON ：全ポリゴンを表示する．
  118. 　└─┴─┼────┤
  119.           │BackOFF │   BackOFF：表向きポリゴンだけ表示する．
  120.           └────┘           （裏向きポリゴンは表示しない）
  121.  
  122.                        この時｢Ｅ｣｢Ｒ｣ボタンはクリックできません。
  123.  
  124.  
  125. 　・メニュー２　（画面モードの切り換え）
  126.     ~~~~~~~~~~
  127.                        Ｒ（Rotate）：回転モード
  128.    ┌─┬─┐ 
  129.    │Ｒ│Ｍ│          Ｍ（Move）  ：移動モード
  130.  　├─┼─┤ 
  131.  　│Ｚ│Ｆ│          Ｚ（Zoom）  ：拡大・縮小モード
  132.  　└─┴─┘ 
  133.                        Ｆ（Fix）   ：固定モード
  134.  
  135.  
  136. ２．各画面モードでのマウス操作
  137.  
  138.   画面モードが固定モード以外の時、マウス左クリックするとワイヤーフレームが
  139. 表示されている画面上に重ねてバウンディングＢＯＸが表示されます。さらにマウス
  140. 左ボタンを押下したままマウスを移動（マウスドラッグ動作）すると、その移動によ
  141. ってバウンディングＢＯＸが変化します。
  142. 　次にマウス左ボタンを放すと、その時の状態が反映されてオブジェクトがワイヤー
  143. フレームで表示し直されます。
  144.  
  145.  
  146. 　　各モードでのマウスの移動によるバウンディングＢＯＸの状態変化
  147.               ┌───────────┬───────────┐
  148. 　     　　　 │ マウスの上下移動　　 │ マウスの左右移動     │
  149.   ┌─────┼───────────┼───────────┤
  150.   │回転モード│画面上での横軸の回転　│画面上での縦軸の回転  │
  151. 　├─────┼───────────┼───────────┤
  152. 　│移動モード│画面上での縦方向の移動│画面上での横方向の移動│
  153. 　├─────┼───────────┼───────────┤
  154. 　│拡大・縮小│表示スケールの変更　　│表示スケールの変更    │
  155.   └─────┴───────────┴───────────┘
  156.  
  157.  
  158.   この時のバウンディングＢＯＸの状態の変化は、オブジェクト自体が回転や移動を
  159. 行う訳ではなく、視点（カメラ）位置の変化によるものである事に注意してください。
  160.  
  161.   例えば、オブジェクトを現在の位置よりも左へ持っていきたいという場合、相対的
  162. に視点（カメラ）を右方向へ移動しなければならないので、マウス操作も右方向へ移
  163. 動させる事になります。同様に「表示スケールの変更」というのも見た目上のスケール
  164. の変化であり、実際にオブジェクトの大きさが変わる訳ではない。あくまでも視点
  165. （カメラ）がオブジェクトに近づいたり遠ざかったりする事によるものである。
  166.  
  167.  
  168. ３．終了
  169.  
  170.   終了する場合は、｢画面固定モード｣状態でマウス左ボタンクリックで「メニュー１」
  171. を表示し、『Ｅ』ボタンを左クリックしてください。
  172. 　すると終了確認のウィンドウが表示されますので「終了」「Cancel」のどちらかを
  173. マウスでクリックしてください。この時、画面左上に"camera"データが表示され、そ
  174. の時の状態がEASTRAYの "camera","display"情報としてデータのファイル名と共に、
  175. 出力ファイルに出力されます。
  176. 　「終了」をクリックするとファイルセレクタ画面になります。「Cancel」をクリック
  177. すると、ポリゴンデータを変更せずに、そのまま処理を継続します。
  178.  
  179.  
  180.                                                                Aug. '95
  181.  
  182.                              *** NIFTY:HBA00106／佐藤 雅弘／ＭＡＲＩＮ ***
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